ジュニアもりレンジャーのblog

豊田市自然観察の森で活躍しているジュニアもりレンジャーの子供達の様子をご覧ください。

カテゴリ: 2018年度のレポート

観察の森では、久しぶりの活動です。
今回は、来月の養成講座のみんなにやってもらう試験を作りました。
今まで取り組んできた活動の中から、クイズをだします。

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担当者から、どんな試験をつくればよいか、説明がありました。
役割を分担して、みんなで考えました。

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今までの活動に思いをはせながら、どんな問題だったらいいかなあと
資料や図鑑を見ながら、考えました。

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試験の問題ができました。
実際のコースに立ち、ボランティアの人にも手伝ってもらって、仮に試験を実施。
いい問題ばっかりで、今度の養成講座生にやるのが楽しみです。


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帰りに、ヨシの湿地に寄り道しました。
ニホンアカガエルの卵塊がありました。
手ですくって、さわってみました。
さわったあとは、しっかりとまた元に戻しました。
来月はオタマジャクシがみれるかな





















































































































ムササビやアカネズミなどは、プロジェクトでやっていますが、
大型の哺乳類は、子ども達にとってはまだ関わりがもてていません。
また、子ども達からも、普段雪は見たことがないと言っていて、
雪の自然をおもいっきり、体験したいという要望もありました。
そこで岐阜県の白川郷にあるトヨタ白川郷自然學校に行って、
冬の動物の実態を教えてもらうことになりました。


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雪の体験はほぼ初めてという子ども達。
わくわくどきどきですが、まずは、安全に体験するための注意事項の説明
がありました。真剣に聞いています。

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最初に行った活動は、スノータワー作り。
2つのグループに分かれて、雪を固めて、高いタワーを作ります。

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作り終わった後、どちらのグループが高いか、測ります。
競争だと、盛り上がりますね。

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次の活動は、スノーアーチ作り。
箱に、雪をつめて、上から踏み固めると、雪のブロックができます。
それを積み上げて、スノーアーチを作ります。

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積むのはできるのだけど、アーチにするのは難しい。
みんな試行錯誤しています。

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おー出来た!
なかなかの出来。さすが、1,2期生のチーム。

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こちらは、養成講座の男子チーム。
ちょっと、斜めですが、なんとか完成
満足感が漂ってます。

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次は、いよいよ、スノーシューを履いて、森の中へ。
長靴に簡単に取り付けられるので、深い雪の中も安心して歩くことができます。

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所々、小さな川が流れていて、その付近に入ると、落ちてしまう
ことがあるので、注意してくださいとのこと。
気をつけねば。

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しばらく、行くと、雪の天然のすべり台が出現。
これはやらねば。

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豪快に滑り降りています。
楽しそう

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休憩中。
雪の中でただ、寝るだけでも新鮮。
見上げると、青空が見えました。


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1日目の活動は終了。
夕食は、みんなで鍋を作りました。
こうやって、みんなで作って食べるのはキャンプ以来?

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運動して、お腹がへっていたせいか、お鍋はすぐなくなってしまいました。
明日もがんばるぞ。

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2日目。
この日は、朝からチラチラ小雪が舞っていました。
いよいよ、動物の足跡探しに出発します。
その前に、この白川郷にいる動物について勉強。

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カモシカとニホンジカ。
2つのはく製を見比べて、ちがうところを探します。

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「どこが違うかな?」
細かい部分まで、観察して違う所を書き出しました。

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やはり、最大の違いは角の形でした。
ニホンジカは、オスのみに角が生え、カモシカは、オス・メス両方共生えます。
ニホンジカのオスは、歳を取るたびに、生えかわり、角が大きくなります。
ニホンジカは群れで行動するので、角の大きさで群れの中の順位を
確認して、無用な争いをさけることがあるそうです。
子ども達も実際に角をかぶってみました。
カモシカは、白川郷では数多く生息しており、村民の数よりも多いとのこと。
実は、白川郷に着いたときに、すでにカモシカをみることができました。

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森の中へ出発です。
今日は、何が見れるかな?

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しばらく歩くと、何かの足跡に遭遇。
これは、「テン」だそうです。
2つの足跡が同時に点々(てんてん)とついているとテンだそうです。

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2つの動物の足跡も発見。
右側はノウサギ、左側はテンだそうです。

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ノウサギ(上側)のあとを追う、テン(下側)。
そんな動物達の行動が想像できます。

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この後は、2つの色の違うノウサギのぬいぐるみを探すというゲーム
をしました。当然、茶色のほうが、みつけやすいだろうと思っていましたが、
隠す場所によっては、みつけにくかったようです。

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ノウサギは、天敵から見つからないように、毛の色を変えますが、
狙っているのは、天敵の野生動物だけだはなく、人間もノウサギを
狩猟対象にしていました。
そんな人間と野生動物との関わりについても解説していただきました。

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1泊2日の充実した研修も終わり、記念撮影。
雪の体験や野生動物の生態もしっかりと教えていただき、大変ありがたかったです。
トヨタ白川郷自然學校のスタッフの皆様に感謝です。
ありがとうござました。





























































































































































































































































































ジュニアもりレンジャーの自主活動。
今回は、ムササビの巣箱づくりからスタート

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担当者から説明がありました。
ムササビのための巣箱を2つ作る。その巣箱の高さを変えることで、
どんな高さならムササビが住んでくれそうかというのを確かめます。

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そのために、まずは巣箱づくりです。
2つのグループに分かれました。
採寸しています。

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採寸したら、のこぎりで寸法に合わせ、切っていきます。

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キリで下穴をあけて、釘でとめて、組み立てていきます。


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温度計のセンサーも取り付けます。
外気温と内気温の差で中にムササビが入っているかわかります。

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最後に自分達の名前を書いて、完成。

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巣箱が完成したので、どの木につけるか下見をしました。
同じ場所で2か所つけるか、違う場所にそれぞれつけるか、話し合いました。

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いろいろと話し合いましたが、違う場所で適当な候補がないことと、
同じ場所のほうが比較しやすいからという理由で、同じ場所に、
2つの高さの違う巣箱を設置することになりました。
取り付けは、後でレンジャーが行います。
今後は、活動の度に、みんなで巣箱を確認することになりました。IMG_5403
次の活動はアカネズミのすみかづくりです。
7月に木を組み合わせて、すみかを作りましたので、実際にアカネズミが
入っているか、確認します。

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前回作った「すみか」を少し解体して、カメラを回収しました。

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前回、ひまわりのたねをまきましたが、その殻が落ちていました。
ネズミが食べたのでしょうか?

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カメラの映像を確認しました。
アカネズミが、ひまわりの種を食べているところが映ってました!
やっぱり、来ていたんですね。

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種の殻もあり、映像にも映っていたので、アカネズミが来ていることは
間違いなさそうです。
でも、そこで糞がまだ落ちていなかったし、警戒している様子でもあったので、
「すみか」にはなってないのではという意見がでました。
今後アカネズミの「すみか」にしていくために、どんなことができるのでしょうか?
また、課題が生まれましたね。












































































































































































6月に行ったミズギボウシを救う会、7月に行った森の定点調査。
その後、どうなっているのか、再び活動を行います。

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まずは、担当者から今回の予定と注意事項の説明がありました。
今回も、ミズギボウシを守るために、ササの草刈を行います。

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そして、男子と女子に分かれて、草刈を行いました。
以前、草刈をしたせいか、春に比べると少なく感じました。

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ミズギボウシを踏まないように、作業をしています。

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一通り、作業を終えた後、一帯を区画で区切り、区画ごとで、
ミズギボウシがどれだけ生えているか、数えました。
昨年も同じ調査をしていますので、そのときのデータと比べてみました。
全体の数として
昨年は194株 今年は162株で32株ほど減少しました。
ただし、区画単位でみると、著しく増加した区画もあれば、減少した区画もあり、
昨年は全く生えていなかったところに、新しく生えたものもありました。
(これは、昨年種まきをしたからでしょうか?)

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ということで、みんなで原因を考えてみました。
・日当たりが変化したから。(周囲の木が切られて)
・前回の草刈りによって、ササの背が低くなったから
・水たまりが、今年は熱く、湿地に生えるミズギボウシが減ったから
・気象の変化(大雨、台風、酷暑)
・ミズギボウシが増えた区画は、常に水があったから
・湿地の状態を作るために、水路などを作って、水のエリアを増やすのはどうか
来年度どうするか、また相談しながら進めていこうね。

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午後からは、森の定点調査です。
前回、森の上腹、中腹、下腹で方形区を作って、どんな樹種があるか
調べました。今回はどうなっているでしょうか?
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上腹では、イヌツゲは同じ高さでしたが、ヒサカキは、春に10cmで今回55cm
に成長していました。他の木も(樹種は不明)2cmほど高くなっていましたが、
1つ消滅していました。

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中腹では、タカノツメが春に8cm 3cm 2cmが、今回16cm 10cm 5cm
と高くなっていました。しかし、他の小さな実生が4つほど消滅していました。

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下腹では、コナラは変化なし。アベマキは、前回18cm 今回19.5cm
ササは、前回8cm 20cm 30cm 今回56cm 58cmと大きく成長
他に小さな実生が前回2つでしたが、今回6つほど増えました。
ここは、日当たりがいいところでした。

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ということで、また結果に基づき、みんなで考察しました。
・日当たりが多い所は、実生も多かった。
・日陰が多い所は、やはり少ない。
・少なくなってきたところは、残念な気持ちになった。
・下腹のほうが日当たりもよく、実生も多い。

ここで、レンジャーから解説が
イヌツゲやヒサカキは、陰樹で、実生のときは、日陰でも成長する。
コナラやアベマキは、陽樹で日当たりがよいところで成長する。

実際に調べてみて、日当たりの良さが木の成長に関係することを実感できました。
また、標高によって木の種類が違うこともわかりました。
来年もやれるといいね。




































































































































































































































































2018年9月22日(土)~23日(日)の2日間、トヨタスタジアムで行われたとよた産業
フェスタ2018にジュニアもりレンジャーとして出展しました。
ジュニアもりレンジャーのメンバーも大活躍でした。

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ブースは、こんなかんじです。
ジュニアもりレンジャーまつりやポスター発表で披露した解説コーナーもあります。

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大人気だったのが「マグネットフィッシング」
在来種のメダカをつらないように、外来種のブラックバスやブルーギルを釣る
といもの。これも以前にジュニアもりレンジャーまつりで披露しました。


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列になって順番待ちのお客さんもいるほどの大盛況でした。
釣れたときの子供達の楽しそうな笑顔が素敵でした。

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生きものわなげも行いました。
遠くになるほど、高い得点がでます。
昨年、ジュニアもりレンジャーが作ったものですが、まだまだ使えます。

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小さな子ども達を見守るジュニアもりレンジャー。
頼もしいです。

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3月に行ったポスター発表をそのまま、ここで使うことにしました。
トンボの湿地で行った調査の解説や、森の事件簿のクイズを行いました。
メンバーの解説に真剣に耳を傾けてくれます。

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子どもからお年寄りまで、いろいろな方と出会い、森のことを解説しながらも、
いろいろなことを吸収できたようです。
ブースに来ていただいた方、ありがとうございました。









































































































































































































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