6月12日(日)、ジュニアもりレンジャー養成講座の第3回目を実施しました。

この日のテーマは植物の不思議と植物・昆虫・野鳥の調査ということで、はじめに植物の基礎を学びました。(※年間予定表とは内容が異なります)
DSCN2421
植物の成長の仕方、光合成、葉っぱのつき方、両性花・雄花・雌花、受粉の仕方、年輪についてなど、スライド写真やイラストを使って、質問しながら解説をします。
DSCN2418
少し難しい質問もありましたが、子どもたちは積極的に手を挙げ、自分なりの考えを発言する姿が見られました。

次は、野外へ出て樹木の観察です。
まずは、5種類の木(スギ、ヒノキ、コナラ、アベマキ、ヒサカキ)を観察しました。
実際に見て触り、その木の特徴をよく覚えてもらいます。
DSCN2423
【スギの葉を触っているところ】
葉はツルっとしていて、先が尖っています。
DSCN2426
【コナラの葉と樹皮を観察しているところ】
DSCN2428
【アベマキの樹皮を触っているところ】
樹皮を手のひらで押すように触ってみると弾力があり、
コルクボードのような材質です。

一通り観察したら、今度は「葉っぱ当てゲーム」!
袋の中に入った1枚の木の葉っぱの種類を、中身は見ずに感触だけで当てるゲームです。
さっき観察した5種類の木のうち、3種類(ヒノキ、コナラ、ヒサカキ)の木の葉っぱのどれかが入っています。
DSCN2431
事前に確認した触ってはいけない葉(かぶれの木)に気をつけながら、いくつかの木の葉を触り、自分の袋に入った葉と同じ葉を探します。
普段はあまりしない、感触のみで探すことに少し苦戦している様子の子どもたち。
「全然わからない~」と言いながらも、最後まで諦めずに頑張りました。

木の特徴を覚えたところで、シダの谷での樹木調査開始です!
DSCN2434
観察路を歩きながら、スギ、ヒノキ、コナラ、アベマキ、ヒサカキ、ヤブムラサキなどの木の場所、状態(葉がある、花が咲いているなど)、気づいたことをマップに記録。
調査が終わったら、ネイチャーセンターに戻って調査結果をまとめます。
DSCN2441
DSCN2442
今日見た樹木が、秋にはどうなっているかな?
予想して、違う季節にまた観察してみましょう!

お昼休憩をして、午後は昆虫と野鳥の調査です。
まずは2~3人の班になって、シダの谷で昆虫を捕まえ記録します。
DSCN2447
こちらの班は、トンボを捕まえようと奮闘中!
DSCN2444
なかなか見つからず困っている様子の班もあったけど、
じっくり探すと、意外と色々なの昆虫が見つかったね!

続いて、野鳥の調査です。
レンジャーを先頭にシダの谷を歩き、確認した鳥の情報(見た・鳴き声<地鳴き・さえずり>・飛んだ)を記録しました。

ネイチャーセンターに戻り、捕まえた昆虫を図鑑で調べます。
DSCN2449
一人一人、真剣に昆虫と図鑑とにらめっこ。
DSCN2454
みんな「シオカラトンボ」と思っていたけど、
調べてみると実は「オオシオカラトンボ」だったこと、
驚いたね!
トンボの他にも、数種類の昆虫を観察・調べることができました。

最後は、捕まえて観察させてもらった生きものたちを森へかえして終了。
よく観察すること、よく調べることで新たな発見があった1日でした。