ジュニアもりレンジャーのblog

豊田市自然観察の森で活躍しているジュニアもりレンジャーの子供達の様子をご覧ください。

今年度5回目の活動は自然観察の森を飛び出し、岐阜県郡上市での2泊3日のキャンプになります!
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バスに乗り込む前に、今回のキャンプについてのねらいの説明を受けます。
普段活動している観察の森との違いの発見や、みんなで協力しながらの集団生活など様々なことを体験していきます。

まず最初に「はざこ(岐阜の方言でオオサンショウウオの意味)」が生息している川に向かいます。
ここで今回お世話になる講師の方達とも顔合わせです。
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4名の講師の方達との自己紹介を行い、オオサンショウウオの保全活動にに携わる地元団体の代表から、オオサンショウウオについてのお話を聞きました。
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その後はオオサンショウウオを探すべく、ライフジャケットなどを装着します。2人1組のバディでお互いの装備を確認しながら、安全に十分していざ川へと入ります!
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川の水は冷たく、底まで透き通って見えるほど透明度も高く、水中を泳ぐ魚の姿もよく見えます。
まずは浅瀬で生き物探しをしました。足元の石をひっくり返すとサワガニや、ヨシノボリの仲間などたくさんの生き物が見つかりました!
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生き物探しをしていた場所から少し下流の方で、講師の先生に呼ばれたので移動します。
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ライフジャケットのおかげで水に浮きながら、川の流され楽しく移動できました!
そして呼ばれた先の川岸の石の隙間をのぞいてみると...
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いました!石の隙間から頭と前足を出しています!
オオサンショウウオは国の特別天然記念物であり、絶滅危惧種という貴重な生き物です。今回は運の良かったことに2匹のオオサンショウウオに出会えました!

 オオサンショウウオとの感動的な出会いを後に、宿泊のキャンプサイトへと向かいました。周りを山に囲まれた自然豊かなキャンプサイト、ここで3日間生活をしていきます。

まずは活動の拠点となるテントを建てていきます。昨年度の矢作川での活動でもテント建てをしていたためスムーズに建てていき、あっという間に完成しました!
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テントが建て終わったら、夕食作りに取り掛かります。
メニューはキャンプ定番のカレーを作ります!今回は薪を使っての調理になるため、まずは火おこしから始めます。 
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支給されたのはナタ、薪、マッチ5本のみ。これらのアイテムでどうすれば火をおこせるか話し合いながら作業をします。上手に火おこしできるかな?
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火おこしをしながら食材の準備も進めます。ご飯も鍋で炊くのでカレーの準備と並行しながらみんなで協力していきます。
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 完成したら盛り付けをして...
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いただきます‼︎
各班ごとに隠し味を工夫しながら調理したので、他の班との食べ比べもしてみました。
 どの班も美味しく作ることができましたね!

夕食の片付けを済ませたら、ナイトハイクに行きました。
暗闇の中、ライトをつけずに五感を研ぎ澄ませながら歩いていきます。
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道中、かすかに光るホタルの幼虫を見つけたり、ブラックライトで鮮やかに光るヤスデの仲間を観察したり、日中とはまた違った生き物の様子が見れました!
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あらかじめ仕掛けておいたライトトラップには、ガの仲間やカワゲラの仲間、それらを狙ってかトノサマガエルなどを観察できました。

1日の最後に、班ごとで今日の振り返りと明日の予定の確認をします。 
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初めての経験や大変だったこと、明日に向けてみんなで意見の共有をします。

明日も朝から活動は盛りだくさんです。
しっかりと休んで、明日も頑張りましょう‼︎ 

今年度4回目の活動です。

午前中はトンボの湿地で生き物の「痕跡探し」を行いました。
生き物が活動したときにのこる足跡や食痕などを探していきます。
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カワセミ小屋の外壁や湿地の遊歩道など様々な場所で痕跡を探していきます。
どんなところに痕跡はありそうかな?
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植物の葉が食べられていた跡(おそらく昆虫の食痕)はたくさん見つかり、他にもハチの古巣やクモの巣に引っかかったイモムシの糞(スズメガ科の幼虫の糞)などの痕跡が見つかりました!
痕跡は生き物を探す時の重要なヒントにもなります。身近なところにどんな痕跡があるか、探してみても面白いですね!

午後は春から様々な生き物を探して集まったデータをもとに、この時期に見られる生き物との比較を行いました。
まずは前回の活動で作ったバケツビオトープの確認に行きます。
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見たところ大きな変化は無いようにも見えますが、何か生き物がいるかもしれないので水をサンプリングしてみました。

その後はシダの谷でガサガサ調査です。5月にもシダの谷でガサガサを行ったので、その時採集できた生き物と今日採集できた生き物の比較をします。
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みんな手慣れた様子でどんどんと生き物を捕まえていきます!
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捕まえた生き物を持ち帰り同定をしていきます。今回はオニヤンマやヤマサナエのヤゴやホトケドジョウ、ヒメタイコウチなどがたくさん採集できました!
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前回と今回の結果を比較しながら、採集できた生き物が違う理由を推測していきます。
季節による気温の変化や天候などによる湿地の増水、みんなの採集レベルが上がったなど、色々な意見がありました。
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またバケツビオトープの水も顕微鏡で見てみるとミジンコの仲間やボウフラ(カの幼虫)、ゾウリムシのようなプラクトンもたくさん観察できました!

最後に8月のキャンプについて説明がありました。
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ジュニアもりレンジャーの一大イベントである2泊3日のキャンプ。大いに楽しみましょう!

今年度3回目の活動です。
今朝からのあいにくの天気でしたが、元気に活動をしていきました。

午前中は「池つくり」ということで、池を作るための材料集めから始まります。まずは池に入れる土と水、生き物が住みつけるように植物を取ってきました。
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ヨシの湿地、シダの谷、森の中の計4か所から土を採取してきました。またシダの谷とヨシの湿地からは流れている水と植え込み用の植物も採取しました。

材料を集め終わったら、ひとつのバケツにまとめて小さな「池(ビオトープ)」を作ります。
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植物がしっかりと根付くようしっかりと植えこんでから水を流し込みますが、水を入れるとバケツの中が攪拌されて植物が倒れてしまうので、調整しながら作り上げていきました。
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全部で4つの「池」が無事完成しました!
これを日当たり良い場所に置いておき、次回の活動でどのような変化があるかを観察します。
なにか生き物が来てくれるといいですね!

そしてシダの谷とヨシの湿地から採取してきた水の中に、生き物がいないか調べてみました。
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目を凝らしてみると、なんだか小さな生き物が水の中を泳いでいます。スポイトを使って捕まえて顕微鏡で見てみると、ボウフラやプランクトンが観察できました!
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・観察されたプランクトン(カイアシ類:一般にケンミジンコと呼ばれています)

午後はミズギボウシの保全作業の予定でしたが、雨が強くなってしまい作業が難しそうだったため急遽特別プログラムを行いました。

まずは「親子探しゲーム」です。みんなに生き物が書かれたカードを配り、そのイラストを見ながら親子となる組み合わせを探していきます。
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お題の生き物はカルガモの親子やトンボとヤゴなどの簡単なものから、カワゲラやトビゲラの幼虫と成虫など難しいものもあり、みんなの知識をフル活用しながら親子をそろえていきました。

次は「ヤゴの観察」をしました。受講生のひとりが、学校のプール掃除のときに捕まえたヤゴを持ってきていたので、何の種類か調べてみました。
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ヤゴ図鑑を見ながら同定していきます。ヤゴは種類によって体形や模様、生息場所などが変わってきます。プールで採れたというものヒントに細かなところまで観察していき、「コノシメトンボ」のヤゴということが分かりました!

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またスライドを見ながら、ヤゴとトンボについて学びました。身近な昆虫のひとつであるトンボもじっくり見ると様々な気づきがありましたね!

最後は「自然と人の街づくり」をしました。
「自然環境を守りながら人が住みやすい街を作るにはどうするか?」ということをテーマに、街づくりのシミュレーションをしてみました。
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「トンボの暮らす湿地がある河川沿い」を舞台に、行政、経営者、農家、住民など様々な立場の人になりきって、どうやったら自然と人とが共生できる街になるのか考えます。
それぞれの思いを話し合いながら進めていきますが、ときにお互いの主張がぶつかり白熱した議論になっていきます!

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最後は各グループごとに工夫した点などを発表してもらいました。各グループとも自然を守る工夫だけでなく、住む人が快適になるような建物の配置や防災などの視点も含めて街づくりをしてくれました。
自然豊かな住みやすい街、こんなところで暮らしたいね!



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